韓国は独立を勝ち取ってない

重慶(じゅうけい 中華人民共和国の都市)

には

金九(キム・グ)主席のもとに

臨時政府があった。


この政府は独立運動のための

政府として由緒正しいものであり、

1919年

3・1独立運動に失敗し

上海に亡命した金九(キム・グ)たち

によって作られた政府である。


日本が敗戦して、

せめて対日ゲリラくらいには

参加してもよかったのではないか。


李承晩(イ・スンマン)、

金八(キム・グ)などの

独立運動の最高指導者は

国外亡命中。


日本から統治権を

譲り受け連合軍と

交渉できるよう

独立政府を作る

呂運亭(リョ・ウンテイ)と

日本の後継者になるのは

反対の

宋鎮禹(ソウ・チンウ)、

国内独立運動

2人リーダー大喧嘩の罪。


独立を勝ち取ろうと

朝鮮総督府を

接収しようとはしなかった。


フランス第三共和国、

ロシア革命、

この二つの例、

致命的重要性。


革命の歴史的正統性こそ、

その成果の永続性と、

それがデモクラシーに

導かれるための条件である。


そして、このことを銘記するとき、

八月十五日に韓国の解放を

見る者は戦慄を禁じえない。


小室直樹 大先生『韓国の悲劇』