日本国憲法の核
日本国憲法は
全部で一〇三条の条文で成り立っている。
その中、
憲法の芯、
憲法の核とも言うべき
条文は第何条か?
【ヒント】正解は第九条ではありません。
それは憲法第十三条である。
日本国憲法
第十三条
すべて国民は、
個人として尊重される。
生命、自由及び幸福追求
に対する
国民の権利については、
公共の福祉に反しない限り、
立法その他の国政の上で、
最大の尊重を必要とする。
「公共の福祉に反しない限り」
と言う留保はあるものの、
憲法第十三条は
生命、自由及び幸福追求
に対する国民の権利は、
「立法その他の国政の上で、
最大の尊重を必要とする」
と書かれている。
「最大の尊重」!
国家はどんな理由があろうとも、
どんな逆境にあろうとも、
どんな困難が待ち受けていても、
国民の生命、自由そして幸福追求
の権利を守るべし。
何が何でも、国民の権利を保障せよ!
憲法は国家にそう命じている。
憲法とは、国家権力への命令である。
憲法第十三条は
アメリカ独立宣言を下敷きにして
書かれた条文なのである。
生命、自由及び幸福追求に
対する国民の権利については(憲法第十三条)
生命、自由および幸福の追求(アメリカ独立宣言)
小室直樹大先生『憲法とは国家権力への国民からの命令である』