大国の責務
アメリカが
世界史の表舞台にたったのは
日露戦争の仲介である。
仲介ができると
大国の仲間入りとなる。
日本は既に超大国なのだから、
大国の責務が重くのしかかる。
ビスマルクも、露土戦争の際に、
大英帝国とロシア帝国を仲介した。
スエズ運河は英国の帝国航路。
オスマントルコへのロシアの侵攻は、
当時最強の大英帝国が許すわけもなく。
どちらにも利権のない
ドイツ・ビスマルク宰相が、
せっかくオスマン帝国に勝った
ロシアに一方的に要求をのませて、
仲介をした。
それが大国の責任。
出典:小室直樹 大先生