復活
イエスの神格が確立されたのは、
十字架で死んで、
3日後に復活してからである。
イエスの生前、
キリスト教はまだ存在していなかった。
イエスの死後、
キリスト教は歩みはじめた。
イエスは、復活によって、
真の人、真の神になった。
死んで、また復活。
これが、キリスト教の根本教義。
復活を信ずれば、
それだけで救済される。
「保元の乱」(1156年)で、
我が誇るべき天皇システムは解体された。
その後、
「平治の乱」(1159年)、
源義仲の京都乱入、
義経の平家追討など、
戦乱を経て、
政治権力は急速に朝廷を離れて、
武家に収束して行く。
そして1192年、
頼朝は遂に征夷大将軍に任ぜられる。
ようやく(漸く)
政治権力の喪失に気付いた朝廷は、
倒幕の軍を起こす。
朝廷は敗戦し、
後鳥羽上皇は隠岐へ流された。
この「承久の乱」(1221年)で、
古代いらいの天皇システムは崩壊した。
天皇システムは、ひとたびは死んだ。
十字架上のイエス・キリストのごとく
明治維新で
天皇は「現人神」として復活された。
「天皇は神聖にして侵すべからず」である。
- 小室直樹 大先生 -